2025年03月24日

五月

今日は午後から五月の刈り込み
大きい石の脇に小さい石がある
その周りの五月を刈りはじめたら
石が五月に覆われてしまい 小さくなっていた
あら こんなに大きかったんだっけ・・・って感じです
今は強剪定の適期なので少し思いっきり詰めてみた




五月は緑の根〆にはとても使い勝手のいい木で
昔からよく使われています
ただ いつの間にか大きくなってしまうんです
緑の根〆だから花は無視してもいいんだけど
やはり ある程度は花を咲かせたい
そうすると どうしても毎年少しずつ大きくなってしまう
各地の名園でも五月が大きくなって庭のバランスを崩しているケースがとても多いです
時期のいい時に思いっきり詰めるのも必要かと思います
花が咲き終わってからでも大丈夫ですけど早めが木の為にはいいです

  


Posted by ひがし at 22:27Comments(0)手入れ・管理剪定

2025年03月23日

梅の剪定

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿 よく聞く格言ですね
私はそれと全く逆の事を前にも書きました
その時は桜の事でしたが
今回は梅の事を書こうと思います

うちの玄関前に皮一枚の梅ノ木があります
支柱で支えているので倒れませんがかなりふらふらな状態です
梅って強いですよね
そんな状態でも いつも花は良く咲くし
実もたくさんなります





この梅は私が中学生の時に父と一緒に掘ってきました
その時はまだ幹もしっかりしていたと思います

なぜこんな皮だけになってしまったか
まず父は梅切らぬ馬鹿を実践していました
梅の剪定大好きで毎年強剪定していました
太い枝下しをしたりして
そこから段々腐っていったと思います

ただ何もしないと梅は結構大きくなります
広い場所ならいいけど
狭い所に植えたら切るしかないです
そしてちょっと強剪定をすると徒長枝が出る
若木の頃はとくに凄い
幹を腐らせて 樹勢を弱めて
徒長枝が出るのを弱める為に切らぬ馬鹿か (笑)

それを実践してるのが先日の現場
そこの梅は老木ですが
切って 切って 弱らせて 幹の中をスッカスカにする
そこのご主人はうちの玄関前の梅のようにしたいそうです
桜は幹がスッカスカになっては耐えられない 枯れてします
梅はスッカスカでも耐えられる 枯れない
それが桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿・・・・かな????





別の現場での話ですが
そこはジャッキーチェンが何日か泊まって映画の撮影をした立派なお宅です
庭もとても広いです 4トン車が切り返しなしで回れます
そこにも大きい梅ノ木があります
私は軽めの剪定をしていたのですが
ご主人が
チョット大き過ぎるから詰めてくれと言います
余り切らない方がいいですよと言ったのですが
梅切らぬ馬鹿って言うんだよ 切った方がいいんだよと言います
私もそれ以上逆らう必要もないので 結構強めに剪定しました
そしたら翌年 徒長枝がいっぱい出て
ご主人が なんで今年はこんなに伸びたんだろうって言います
そして谷田部庁舎の梅の剪定は上手いな 誰がやってるのかなって言います
腹も立つけど ここは我慢我慢
後日 谷田部庁舎の梅林をみに行きました
そしたら 全く剪定していません・・・ ザンザン

梅は狭い庭には植えない事
広い庭に植えて最低限の剪定で殆ど何もしない
って結論です
どこが梅の剪定だって突っ込まないで~~~
  


Posted by ひがし at 22:45Comments(0)ひとりごと剪定

2025年03月22日

中央フリーウェイ

調布基地を追い越し 山に向かって行けば・・・・
誰でも知ってるユーミンの名曲

今日の現場の目の前には一昨年開通したつくば駅から駅間を繋ぐ道が続く
ここの道を走ると 中央フリーウェイを走っているような気がする



実は今日の現場のご主人は
この道を設計したって言うか
この道を造ったって言うか・・・・・ 
ん~~~
うまく言えないけど
この道を造りました

ここのご主人には色々教えてもらった
ここのご主人がいて今の自分がある
そのご主人によく言われた言葉が
自分の生きざま 自分の仕事を形に残せ・・・・って

職人てゆう仕事を選んだ時点で
それが目標であり その達成を目指している
ちなみにこの庭は造り始めてから完成まで20年かかった
最高の達成感を頂きました

この写真を撮ってる場所はここで一番背の高い木のてっぺん
もちろんゴンドラに乗っていますが
下の写真の黒く見えるのはお隣の2階建ての家の屋根です


  


Posted by ひがし at 22:48Comments(0)ひとりごと

2025年03月21日

五月の1mm

三苫の1mmって聞いたことあるけど
五月の1mmは聞いたこと無い・・・ ですよね
1mmは少し大げさだけど 5mmは重要です
五月の刈込で5mmの差は大きいです

今日の現場はうちで造った庭ではダントツに大きい庭です
五月を手刈りでしていた頃は五月の刈り込みだけで10人手間かかってました
バリカン様様です

私が一番バリバリ動けた頃には
新人に松の木の剪定はさせても五月の刈り込みはさせない
なんて言ってた事もありました
その位五月の刈り込みは庭仕事では大切です

最近は私はゴンドラに乗って大きな木の剪定をして
わけし達が五月や小物の剪定をしてました
私が五月の刈り込みをする事は殆どありませんでした
しかし 今年は一人
好きなように刈り込めます

花の咲く前なので本来軽めにすべきかと思います
当初はそのつもりでした
所が始まると血が騒ぎます
わけし達にある程度任せていたツケを解消したくなってしまいました
強い刈り込みをするにもいい時期です



このメリハリが5mmの差です
5mm深いか浅いかでは全然違います
深く刈った所は5cm以上ですが・・・

いままでたくさんのわけし達が刈り込みましたが
かろうじて合格って言えたのはいたけど
良く出来たってわけしはいませんでした

五月の刈り込みは誰でも出来るからなんて言って
ご主人が刈ってる現場も多いです
私は何も言いませんが
普通の庭でバリカンで刈ってどれほで手間がかかるのかって話です
私が刈ったのとご主人が刈ったのでは別世界
普通の庭では1時間あれば十分なんだけどね~~~

  


Posted by ひがし at 22:31Comments(0)ひとりごと剪定

2025年03月20日

感謝の言葉しかありません

先日から私の造った庭ではずば抜けて一番大きな庭の剪定にお伺いしてます
ここのご主人は庭が一番の趣味
今日の現場の他にもっと大きい庭もあります
こちらの庭の造り変えも何度した事か
ご主人は自分の感覚をはるかに超えた所で庭をみています

去年私が入院したのは松の緑摘みの頃
かなりやばい状態で今後仕事は出来ないかもしれないと思っていた頃
それを知ったご主人は
そんな私でも管理出来るようにしようと思い
伐採した木も多数
松等の下枝は殆ど切り落とした
そして大きい木を思いっきり小さくした
こんな事簡単に出来る事では無いです
それも自分で切った
びっくりです

一昨年の写真があったので見比べて下さい
モッコクは下枝を少し切っただけですが
写真ではわかりずらいですが 
その奥にモッコクと同じ位な大きさのクロガネモチがありました
これを二連梯子を使って少しずつ切り詰めたそうです
プロでも簡単には出来ません
私にはゴンドラがないととても出来ません







一番中心に大きい槇の木があります
とてもいい姿の大きい木です
それもおもいっきり切りました
このおもいっきりは凄いです
でも自棄で切っている訳ではありません
眺めていると何年か後の姿が見えてきます
そのイメージと同じイメージをご主人にも見えていると思います



おかげで私は楽に管理出来ます
そこまでしてもらえて職人冥利に尽きます
かれこれもう45年の付き合いです
有難い事です
こうゆう付き合いが出来るのは職人でも植木屋だけです



もう出来ないからと断ったお客様から
東郷さんでなくちゃだめだって
もし体調が回復したら やって下さいって依頼を何件も頂きました
有難い事です
ただ 夏はやりません
本当に申し訳ありませんが何件かはまたお断りしました

  


Posted by ひがし at 22:45Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2025年01月07日

植木の剪定教室

今日は植木の剪定教室を実施しました
かねてから植木の剪定を教えて欲しいと言われていたのですが
私も現場に出る日数も少なくなったし時間の余裕はあるし
元々教えるのは嫌いじゃないし
自分も楽しい

今日はお住まいにある山茶花を剪定したいとの事なので
ちょうど畑に暴れた山茶花があるのでそれを教材にしてやってみました





教えながら一緒に剪定していきます
最初はなかなかうまくいきません
当然ちゃ当然です
そんなにいきなり簡単には出来ませんが
少しずつですが切れるようになってきました



夕方暗くなってしまうので
私も少し手伝って終わらせました
十二分な出来栄えだと思います
この仕上がりを頭に入れておいて
お住まいの山茶花を剪定して自分のものにしてください


それで思ったのが
この剪定教室を仕事としてやってみようかなって
今日はうちの畑だったけど
お住まいに伺ってお住まいの木で指導するっていいかもしれない
自分の家の木は自分で管理出来れば
愛着も湧くし
剪定が出来れば超楽しい

庭作りだって
少し指導してあとは自分で作ってみる
石を積んでみたり並べたり
通路や園路を作ったり
植栽してみたり
なんだか色々な事が出来そう
面白いかも

HPで募集してみようかな
  


Posted by ひがし at 22:33Comments(0)お知らせ剪定

2025年01月02日

年の初めに考える

早くも2日になりましたが
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。





まず今年の目標
完全復活・・・・ と言いたいが
慌てずゆっくりでいい
先日TVで桐谷さんが1500m走に挑戦していた
75歳 凄い
脚力と体力は自信があったけど
まずはここからと思う
休みの日はなるべく歩く
ジョギングとはいかないが速足で歩く事に心掛けている

うちの近くは新興住宅地
歩いていてもやはり庭とか木が気になる
殆どの家は敷地が狭いのと駐車場のスペースにとられて
庭のスペースは殆ど無い
その狭い所に庭を造っているお宅や
植木を植えている
しかし残念な事に
殆どが大木になる木
ホームセンターで苗木を買ってきて自分で植えたなら
知らないのだからしょうがない
中には植木屋が作った庭 植木屋が植えたと思われる木もある
これも結構大きくなる木が圧倒的に多い
わかって植えているのか
わかっていないのか・・・・

そんな中
大分前にガーデンデザイナーの下請けで造った庭の前を偶然通った
あまり通る事のない道で
造園時は一軒家だったので
数年前と周りもだいぶ変わっていてわからなかった
ここの現場で無茶な事を言うガーデンデザイナーと喧嘩した
それっきり

そこの庭は黒竹を植えた
黒竹なんて植えない方がいいですよと言ったのに
ナマコを埋めて根を止めるから大丈夫と言う
大丈夫な訳ねぇだろうと思いながらも
下請けの身
植えたけれども
今日見たら 全部抜かれていた
当然だと思う
抜くのも大変だったと思う

竹は厄介だ
うちの植木畑の脇が孟宗竹林
しかも荒れ放題
うちの畑にゴミとか来ないようにコンクリート平板で止めたら
逆にそこにゴミを溜めだした
参った!!!
そこの地主の妹がうちの畑に家庭ごみを捨てる
最悪

出た竹は折ったり
除草剤をかけたりして
なんとか目に見える所では止まっているけど
地下茎はかなり入り込んでるのは間違いない

竹が入り込まないように何とかしなくては
うちの畑は数年で竹林になってしまう
困った  


Posted by ひがし at 22:44Comments(0)ひとりごと

2024年12月31日

年の終わりに思う事

今年もあとわずか
色々な事があった一年だった
あり過ぎた
自分の身体を過信していた
原因不明の難病と言われた時は死ぬのかと思った

でも良かった
まだまだ全快とは言えなくても
順調に回復はしている
体力が戻れば
まだまだ20年は生きてやる
まだまだやり残した事ばかり

悪い事ばかりじゃなかった
私の病気がきっかけってのも変な話だけど
疎遠だった中学時代の部活仲間と逢うようになった
人生で一番楽しくて辛かった密度の濃い3年間を共に過ごした仲間
ただ今度逢おうと言っていた一人が亡くなってしまった
行方不明だった一人とは連絡がとれた
67歳 もうそんな歳なんだと思う



大晦日の今日はうちの玄関前の掃除をした
今まで正月前に家の掃除出来たなんて事はなかった
大晦日だって最悪の時は現場だった
今10時だけど 一年の疲れでもう寝ていた (笑)



弱った身体には掃除はきつい
ブロワーってありがたいなって思った
ただブロワーでする掃除は雑
手帚で掃く掃除とは全然違う
手抜きの道具だね
でも人間て一度手抜きを覚えると簡単には戻れない
それでいいと思う
許容範囲 笑

管理を楽にしようと思う私には必須の道具だ
管理を楽にと言えば
上の写真に写っている松と五月は悲しいけどそのうち伐採する
下草は植えない
通路に生えていた鞍馬シダは除草剤で枯らした

最後につくばいの掃除をして
感謝の気持ちを込めて水を撒き
これにて仕事納め



みなさん良いお年をお迎えください  


Posted by ひがし at 22:00Comments(0)ひとりごと

2024年12月29日

復活

今日は朝から少し血圧が高かった
さほど問題になる程でもないので昨日の続きの剪定を午後から始める
少し変
手足がプルプル震える
最近は少なくなってきたけど
酷い時は全身が震える
話す事さへきつい
まだまだ復活への道は長い
今日も早じまい

今日の作業は黒松
黒松は広い所に植わってない限り木成の剪定が難しい
特に一度人間が手を加えた黒松は簡単には自然の姿には戻れない
ってか無理

うちにある黒松はこの2本だけ



はっきり言って酷い状態
もう2年手入れしていない

この松はうちのわけし達の練習台
私は全く経験のない新人にも松の剪定をさせる
松は基本 
松が出来なくては何も出来ないってのが私の考え
ただ現場の松をいきなりやらせるほどのチャレンジャーでもない
この松で練習

私がこの松の剪定は下の方だけ教えながらやったけど
脚立を立ててするのは一体何年振りだろうか
やはり経験の少ないわけしがやった後は結構キツイ
圧倒的に間延びしている
これを直すのは簡単ではない
それに今の私の状態
特に今日みたいな状態だと
手が震えて
ハサミが狙い通りに動かない 笑
古葉を引くのにも指が思うように動かない 笑
私が完全復活しないと この松も復活しない
あと何年か後には伐採する事になるが
それまで私の復活のバロメーター
  


Posted by ひがし at 21:48Comments(0)ひとりごと剪定

2024年12月28日

木成 (きなり)

今日は夕方から風が強くなり早じまい
テレビを見ていたら『ポツンと一軒家』を放送していた
そこの地名が『木成』
とってもいい所で良かった
これからきなりってこう書こうかと思った

なぜ私がこんな木成なんて剪定をするのかって思う人もいると思う
一番の理由は剪定になるべくお金をかけない為
変な話今庭じまいなる言葉を聞く事があります
ヤフオクでも庭を丸ごと1円で出品しているなんて珍しくない

次の代がどうしようとどうする事もできないが
せめて残す努力もしたい
私の自宅の庭もそうだ
私の死後 なくなるか残るか
とにかく管理が簡単でお金があまりかからない庭
私の目指す庭です
一昨日書いた赤松もあと何年かしたら伐採するしかないと思っている
ノータッチで済むように出来ればいいけど
それも難しいと思う

そんな私の考えに合う木があります
株立ちのソヨゴ
自然樹形の常緑樹ってわりと少ないです



屋根に被ったり車が通るのに邪魔になったり下枝等の
邪魔な枝は切っているけど殆ど切らない
基本的に剪定はしない
跳ねている枝なんて全く気にしない
大きくなったら
大きい株を元から切る



あと何年かしたら
あと3本切ります
そこの切り株からまた芽が出ます
扱い易い木です

ただそれは私の考えであり
お客様によっては受け入れて頂けません
剪定しない方がいいよっていくら言っても
切ってくれってかたくなに言われた事がありました
何年も言われていたので去年は初めてハサミを入れました
そこのお宅は他社が造った庭ですが
自然樹形木が多いですが
姫シャラなんかも細かく剪定してありました
これも切らない方がいいですよと言ったのですが
怒られてしまいました (笑)
しょうがないと思います
人それぞれ
植木屋もそれぞれ
私の考えに真反対の人も多いです
それでいいと思います
皆同じではつまらないです
  


Posted by ひがし at 22:48Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2024年12月26日

木なり

今日は12月と思えないような暖かさ
風もなく松の剪定日和
うちの一番背の高い赤松の手入れをした

タイトルの『木なり』
そんな言葉は無いとおもうけど
私はだいぶ前から使っている
木がこうなりたいってのを許せる範囲で聞いてあげたい
木の剪定は人間のエゴであり
木にとっては大きなお世話
ただ木は自分勝手
自分の事しか考えていない
雨も陽も全部ひとり占めしたがる
それでは下枝は枯れ
下草も枯れてしまう
それでは庭としては成り立たない
少しは協力してよってお願いする

ただどこのお宅の剪定もそうはいかないのも現実
施主の好みにも合わせるのも私の仕事だけどね



この松も正味3時間で終わる
強い枝と枯れ枝を切り
赤葉をぱっぱと落とすだけ

45,6年前の修業時代の自分が見たら
ひっくり返っているだろう
あの頃は松葉が1本ぶら下がっているのが見えた
それをわざわざ脚立をたててとっていた
全くその当時の自分に見えていた物は
何だったんだろう
ただの自己満足

ただその経験は今の自分にとってかけがいのない経験であり
そんな経験をさせてくれた東京って凄い所だと思う
その経験があって今の自分がある
辛くて楽しくて面白かったな
  


Posted by ひがし at 22:18Comments(0)ひとりごと剪定

2024年12月13日

これから私の進む方向

体調を崩してから約8か月
入院してもう現場復帰はかなり厳しいと思った
殆どのお客様にはもう行けないと連絡した
お客様からは他の植木屋さんを紹介して欲しいと言う方と
心当たりを探してみると言う方いた

それから7か月
他の植木屋さんに依頼した方から
「具合はどうですか? もし出来ればもう一度うちの剪定をしてもらえませんか?」って
「東郷さんの技術の高さをわかりました、早くてきれい」って
それと同じような話を3軒のお宅から頂いた
ありがたい
本当にありがたい
そう言われては何とかしたいとは思う
今年の剪定は他社が施工して終わっているので
来年だが
何とも言えない
なんとも歯がゆい

私の代表作と言えるお宅
20年の歳月をかけて造った庭
そこはお住まいと別邸の二つの庭がある
そこのお宅には桁違いの大きさの木が沢山ある
別邸の木はそのままだが
お住まいの木は小さくご主人が切り詰めた
私が簡単に管理できるようにって
そしていつでもいいから
何時間でもいいから
体調のいい時、好きな時に少しずつやってくれって
ありがたくて何も言えない
その思いに答えるのが私の使命だと思っている

そんな風に私を信頼してくれいるお客様を大事にするのは当たり前
なんとか頑張って復帰したいと思う
今まで通りとはいかなくても
徐々に体力が回復すれば最低でも10年は仕事が出来るかと思う
ただ私でなくてはいやだと言うお客様の所しか行かない
そんなお客様を大切にしたい
  


Posted by ひがし at 18:10Comments(0)ひとりごと

2024年11月20日

看板

体調を崩して 殆どのお客様にはもう行けない旨を連絡したけど
時々 具合はどうですかって電話を頂く
とても有難い事だけど
大きい現場程行けないし まだ現場復帰は無理ですねと言う
体調が良くなったら来て下さいと言われると
有難いけど行くとは言えない
何とも複雑な心境です

大分前から畑の整理をしてだいぶ片付いてきた
最後に門型の構造物がある
これは独立間もない頃に看板を出すのに
木の看板だったので屋根を付けようと思って作ったもの
もうだいぶ傾いてきたけど
自分にとってはとても思い入れがある
記念写真を撮ってみた









倒してから何で正面から写真を撮らなかったのかって思った (笑)
屋根は杉皮と竹からプラ杉皮とプラ竹になったけど
22,3歳の若造が見様見真似でよく作ったなって思う

昔のアルバムを開いてみた





懐かしいな
この看板を観たお客さんから庭門の依頼を受けた
その門を観たお客さんからまた庭門の依頼を受けた
その庭門を大工さんがみにきたってお客さんが言ってた
そんな時間をかけられる仕事が楽しかった







そして来年は自分の技術の全てをかけた集大成、念願の日本庭園を造る予定
腰を据えてじっくりと

  


Posted by ひがし at 15:33Comments(0)ひとりごと

2024年10月29日

枕木庭園灯(ターニングポイント)

今の自分は現場にも出られない
半日働くのが精いっぱい
ただこれは入院中から覚悟はしていた
わずかな年金では生活出来ない
ならどうしようか・・・・

だいぶ前だけど
なかなか気に入った庭園灯が無いので
仕事が暇なときにオリジナルな庭園灯を作っていた
焼枕木とゆう渋い枕木を入手して思いついた
ただ枕木に穴を開けるのは大変だったし
その当時はLED電球がなかったので電球が熱くなって枕木に熱がこもるのが怖かった
その熱を跳ね返す特殊な塗料をみつけたり
結構難しかった

暇な時の作業としてはちょうど良かった
かなりの本数を作った
配線した物はみんな売り切った

そして今
その枕木に配線をしてヤフオクで売りだした
新しい私の仕事だ

写真は
今年の2月の現場にその庭園灯を設置した時のです






  


Posted by ひがし at 22:54Comments(0)販売お知らせ

2024年10月02日

伐採

昨日の続きで畑の整理してます
殆どの木は伐採します
植木屋として一番悲しい
特に父が植えた木を伐採するのは心苦しい
ユニックが無い時代
ちょっと大きい木はチェーンブロックで動かした
今と比べれば大変な作業
大分切ってしまったけど
欲しい人がいたらあげます
自宅に移植する予定の木も何本かあるのですが
それ以外の木は全てただであげます
モチとかモッコクとかが多いです
昔は人気あったけで 今は全然人気が無い
ここに植えてからだけでも50年
かなり大きい木が多いです




  


Posted by ひがし at 23:00Comments(0)お知らせ伐採

2024年10月02日

ターニングポイント 4

入院中に考えるのは早く治す事と退院後の事
僅かな望みはあるけど透析は免れない感じ
透析するようになったらもう現場の仕事は出来ないと思う
廃業するにもやらなくてはならない事はある
ある意味死も覚悟しなくてはならない
家族に負の遺産は残せない
やり残したと言うか 自分の夢の途中の事もある
やる事は山積み
それと同時に生活も考えなくてはならない
僅かな年金は入るものの
それでは生活出来ない
自営業というのはこんな時には弱い
好きな庭の仕事をいくつまでも出来ると思っていた
ただ自分のこれからの方向は決まった

退院は突然決まった
検査の結果が良ければ2、3日中に退院て話はあった
抗がん剤の点滴も一度して特別問題もなかったので
その日 主治医の先生からいつでも退院していいですよって許可が出た
半分冗談位のつもりで今日でもいいですかって言ったら
いいよ って
ただそれからバタバタ
首に大きいカテーテルは付いたまま
看護婦さんにそこの消毒の方法や入浴の方法の指導を受け
退院後の注意や指導
インシュリンも打たなくても大丈夫になった
透析もこのままの状態ならしなくても大丈夫
ただその後の経過では必要になる可能性もあるとの事
食事は注意しなくてはならない

2か月入院していると外は夏だった
日差しの強さと暑さに戸惑う
さーやるぞと 予定をこなそうと思った

草を抜こうと思ったら抜けない
腕力 握力 そして脚力
信じられない こんなに自分の体力がなくなっていたとは
階段が登れない・・・・
予定していた事は何も出来ない

そして異常な暑さ
外に出ただけでくらくらする
今年の夏はあきらめた
静養する事を決めた
今年は異常なのかと思ったら去年とほとんど同じそうだ
逆に去年はこの暑さの中で作業をしていたんだと思うとぞっとした
いいタイミングだったのかもしれない
体調を崩さなかったら毎年そんな苦しい夏を過ごさなくてはならない
そう考えると良かったのかもと思える

お彼岸が過ぎて少ししのぎやすくなってきた
リハビリを兼ねて少しずつ作業をしよと思う
まず一番にしなくてはならないのは
借りている畑を綺麗にして返す
もう半世紀も借りている畑
おやじが植木を植えた
畑を借りてでも植木を植える
それがどんどん売れた時代・・・
今ではとても考えられない
その頃植えた苗木も 大木になっている
植木を伐採する事は辛いけどしょうがない
とりあえずユンボで出来る作業が中心でないと何も出来ない
当初はユンボの乗り降りすら大変だった
今は1日3時間の作業
これが半日作業を出来るようにするのが今の目標




  


Posted by ひがし at 11:51Comments(0)ひとりごと

2024年09月09日

ターニングポイント 3

10月頃までに管理に行かなくてはならない現場と
そこの近所の現場
紹介された現場には全てこれから管理に行けない旨を伝えた

そんな中の一軒に何と言えばいいのか迷ったお宅がある
とっても私達職人を大事にしてくれるお宅だ
今時珍しくお昼も用意してくれるし
お茶菓子などわざわざ私の好きなお菓子を通販で買ってくれる
仕事終わりには必ず手土産までくれる
待遇としてはずば抜けているお宅だ
もう10年以上お付き合いさせて頂いている
初めて剪定にお伺いした頃は秋に行っていた
このお宅に剪定に行く旨を連絡すると
大抵都合が悪い
色々多忙な方であるのだけれど
出かけるからとか
柿の実がなってるからとか
梅が咲いているからとか
別に誰もいなくてもいいし
お昼を用意してくれなくてもいいと私は思うのだが
それが出来ない人なんだと思う
なんやかんや段々遅れてしまっていた
特に今年はお互いの都合が合わずに管理に行けなかった

何年か前にダスキンに消毒を依頼した話をうかがった
ダスキンの消毒は特別な消毒で全然違そうです
そしてダスキンは毎月勉強会をしているとかでとても気に入っていた
でも私としては最高に不愉快な話であって
私は5年東京で修業してきたんだよ
毎月勉強会に行ってるってレベルの話とは桁が違う

そんなんで最近は特に都合が合わないのかなとも思う
ダスキンに切り替えたいのかもしれないのかなと思った
そんなんで
もう廃業するのでこれから先も管理にお伺い出来ないと思うので
ダスキンに依頼して下さいと連絡した
そしたら
近所の同級生に依頼しますと言う
ガーン
あれほど植木の剪定には拘っていて
私の技術をほめていてくれた
私も丁寧な仕事を心掛けていた・・・・
あれは何だったの
ただの素人の近所のおやじに依頼するって
何のこだわりもないだろう~~~~ (笑)
  


Posted by ひがし at 22:48Comments(0)ひとりごと

2024年09月06日

ターニングポイント 2

点滴してもらい
色々検査
少し時間が経ってから血液検査の結果が出た
先生からの説明があり
腎臓がだいぶ弱っています、緊急入院して下さいとの事です

腎臓だったんだ・・・・
今まで行った開業医の先生達にはみつからなかった
腎クリニックで尿検査をした
私でさへその時の結果を見て尿たんぱくが(3+)になっていた
今まではいつも(-)だった
何だろうなと思いながらも先生から何の指摘もなかったので
さほどには感じていなかった
やる気のない先生なのか わからない藪医者なのか・・・
難しい判定だったのか・・・

私はその日の当番医が腎内科の先生でついていた
これが外科の先生とかだったら点滴打って返されたもしれない

翌日から点滴をしたまま色々な検査
胃カメラ レントゲン CT・・・・
歯科検診まで
2,3日後に 先生から少し説明があり
はっきり断定はまだ出来ませんが原因不明の難病とおもわれます との事
えっ 難病・・・・
何も言えない・・・・
高校の同級生が2人難病で余命僅かとまで言われていた
1人は奇跡的に治った
もう一人は余命何年と言われ入退院を繰り返している

明日か明後日に家族を呼んでもらえますか との事
女房に連絡して長男と2人で来てもらう事にした
私も難病・・・・
私も余命何年とかって言われるのか・・・・
死を初めて感じた夜・・・

翌日 先生から詳しい説明があった
幸い余命何年とかの話はなかったが
これからの治療の話
腎臓はかなり厳しい状態で透析をする事になるとの事
今の状態は飲み食いどころか薬さへ飲めない・・・
吐いてしまう
まず飲み食い出来る状態に戻してから本格的な治療を始める事になった

その後飲み食い出来るようにはなったが
腎臓病食はまずい
薬はかなり強い薬のようで血圧が高くなり血糖値も高くなる
血圧を下げる薬を飲み
食前に血糖値を測り
インシュリンの注射も自分で出来るようになった
首からカテーテルを通して週3回の透析

仕事はしばらく出来そうもない・・・
ってか廃業もあるかと思う
とりあえず時期的に松の緑摘みの時期
そして五月の刈込の時期
消毒・・・
そしてなによりお寺の剪定の仕事が4軒
これはお盆前にしなくてはならない仕事
早めに行けない旨の連絡をしなくてはならない
そうするとお寺の傍の現場や
お寺の親戚の現場
お寺から紹介された現場
そこへも行けない連絡をする
もう夏から秋の仕事も無理かなと思う
お寺以外の現場にも連絡をした

あ~大変だ~~~と当初思ったが
なんか重荷を下ろしたかのように楽になった
独りよがりのつまらない荷物を背負っていたなと思った

退院後の仕事も色々考えてみた
私は元々どうにかなるさ的な楽天的な所がある
逆にこれから先の展開を考えだしたらワクワクしてきた
今まで出来なかったやりたい事が沢山あるけど
やっと出来る・・・

つづきはまた後日  


Posted by ひがし at 23:03Comments(0)ひとりごと

2024年09月04日

ターニングポイント

 先月の25日が誕生日で67歳になりました
今年は色々な事がありすぎて まさしくターニングポイントの年になりました
新年早々に新型コロナに感染して 
その3か月後くらいから心臓が痛くなり循環器の開業医に通い狭心症かもしれないと言われ
狭心症じゃないとわかれば次の通院で処方されたのは胃薬・・・・
そしてCTを大きい病院で撮ってきてと言われた
その理由は狭心症で無いという事を確信するため
それも10日後
えっ・・・・ 病院を紹介してくれるのかと思ったらただCTを撮るだけ
その間にも症状は進行する
ここでは無理と思い他の開業医へ行く事にした
その頃は胸が痛くなってきたので呼吸器科の開業医へ行く事にした
そこでは肋間神経痛と言われ整形外科へ行く事を勧められた
以前から通っていた整形外科に行ったら絶対肋間神経津ではないと言われた
もう一度その呼吸器の医者へ行くと今度は喘息と言われた
色々な薬を飲まされたけど一向に良くならない

自分の症状を検索すると
一番合ってると思われるのがコロナの後遺症
それで色々調べたらコロナの後遺症に特化してる開業医があった
その頃の自分は食べれれない飲めない
酷い状態だった
その医院の予約をとり行ってみたら
散々待たされて
うちでは無理と言われた
大きい病院へ行った方がいいと言われた
もう夕方になっていたので救急で行くしかない
紹介状を書いてくれと言ったら
私はあなたを知らないから書けないと言われた

近くに大きい評判のいい病院がある
しかしそこはうちの従業員がバリカンで指を切ってしまい凄い出血をした時に
私が車で運んで救急でお願いしますと言ったけど3時間待たされた・・・
次に女房がお世話になってる評判のいい病院が思いついたが少し遠い
次に思いつくのがうちの近くだがあまり評判は良くない病院
私の選択はそこ
一刻も早く診てほしかった
点滴をうってほしかった

待ち時間もほとんどなく診てもらえた

その日の担当医は腎内科の先生
え~~~~腎臓・・・・
実はその半月位前に以前から通っていた腎内科の開業医に行ったばかり
そこでは何の指摘もなかった 
普通に診察して
普通にいつもの薬を処方された

外科でも困るけど
あ~~~~ ついてないな~~~~

つづきは後日

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Posted by ひがし at 22:40Comments(0)ひとりごと

2024年03月26日

師弟関係

超久々の更新になりました
それも先日ネタで申し訳ありません

昔 東京での修業時代の親方から電話があって
「解体の仕事で 槇の木を切っちゃうんだけど いらないか?」 って
私は
「槇の木 今人気なくて売れないんですよね~~」 って答える
「結構大きい木だから 切るのはもったいなくて 掘ってやるから持って行けよ。」って
そこまで言ってくれるんだし  気は乗らないけど
「じゃ 頂きます。」って答える

そしたら翌日の日曜日 
朝早くに家のチャイムが鳴る
「はい」 って出ると
そこには親方
わざわざ槇の木の写真を撮って大きく伸ばして持ってきてくれた

そしたら 直ぐに帰ると言う
無理に家に上がってもらって昔話で盛り上がる
今年80歳になると言う
昔から小さい身体でも バイタリティーは人一倍ある人だった
まだまだバリバリ現役で まだまだパワフル 凄い


そして堀り上げ当日
約束の時間前に現場に着くと
親方達は周りの石を外して木を掘り始めていた
そこにいた一人が
「お久しぶりです。」って言う
「えっ??? 誰???」 と一瞬思ったけど
見覚えのある人懐こい笑顔
「えっ しんちゃん????」
私が修業時代 小学生だった親方の息子
昔とおんなじ笑顔
昔話で盛り上がる
渋谷へ連れて行ってもらって どこでご飯食べてなんてよ~く覚えている
映画にも連れて行ってもらった(まことちゃんと翔んだカップル だって)
私のアパートにも泊に来たって
私は殆ど忘れていたけど 懐かしく思い出す
今考えてみると 私としんちゃんの年の差は10歳位
この歳になると大差はない
そして孫がいると言う 負けた!!!



そんなこんなで午前中で積み込み終わり
午後植えなくてはならないので一足早く失礼する
そしてこれから周りの石をきれいに外しておくから明日取りに来いと言う
アスファルトが付いてるのであまり欲しくはないけど
さすがにそうは言えない
「いいんですか? ありがとうございます。」

と言うことで 翌日の日曜日引き取りに行く
私より先に着いていて 積み込みを手伝ってくれる
私が
「今日、東京マラソンみたいですね。」って言うと
「えっ???? ヤバィ!!!」って 知らなかったみたい
ここの現場は埼玉県越谷市
親方達は ここから目黒区に帰る
交通規制や渋滞がありそう
急いで積んで急いで帰る
ゆっくりあいさつする間も無く分かれる

そうそう しんちゃんが一緒に写真を撮ろうって言う
親方の奥さんが 
「ひろちゃん元気だった??? 写真撮ってきてよ!!!」 って言うそうだ
ありがたい事だ
師弟関係 
これは買いたくても買えない
簡単には作れない
宝物だね  


Posted by ひがし at 17:42Comments(0)ひとりごと庭の解体