2013年10月15日

下請けの仕事

私はこの仕事を始めて約37年
現場の庭を初めて見た時に
そこの庭の問題点がわかります
どうすればいいかわかります
色々なケースを見てきました
私の仕事は自然とうまく付き合う仕事です
人間の都合で自然は変わってはくれません

しかし現実的には
予算やお客様のご希望で変わる事は当然であり
後は相談しながら話を進めていきます

今の現場は最初に見たときに
隣の家よりかなり低い
低いとゆうよりは削ったって感じ
そしてその境界のブロックは家の高さまでG.Lを下げると根が切れ転倒してしまう
その為にそこは削れないから庭の部分がかなり高くなる
ここのお宅には土間があり犬走りよりわずかに高いだけ
大雨が降るとそこから家の中に泥が流れ込む可能性がある

ここの現場から見積りの依頼があった時に逆にその水を利用して
雨が降ったら庭の中を水が流れる小川が出現するような筑波山の山の中の雰囲気にしましょうと提案しました
それはいいと喜んで頂きました
土留めと自然の雰囲気を出すために少し多めに石を見積もりました
10トンの量です

順番が逆なんですが
その見積りから建築設計屋さんが図面を描きました
石はポツンポツンて感じです
私は自分の意見が通ったものだとばっかり思っていましたが
施主様は図面のイメージで了解したのでした・・・・・

下請けの仕事

まだ仮置き状態ですが
石が図面より多いとのご指摘です
後日殆どの石を撤去します

コミュニケーション不足でした
深く反省してます
下請けは図面に従って作らなくてはいけません
全くその通りです

私は図面を描きません
庭はその通りには作れません
現場合わせです

しかし今の時代そんな話は通りません
図面に従って作業をするのが下請けの仕事です

下請けの仕事って殆どしてこなかった・・・・
そのせいにしてはいけません
下請けは自分の意見を言ってはいけません


写真は今夜から台風が来る予報なのでまだ土留めも出来上がらない状態なので
土が流れ込まないようにブルーシートをかけてきました
かけてこない方が問題点がはっきりしたかもしれませんね



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Posted by ひがし at 23:26│Comments(0)日々の仕事
 
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