2023年02月17日

42年

先日からお伺いしている現場
独立した翌年からお世話になっている
42年・・・
42年前をいまだに良く覚えている
かなり大きい現場だったし
やりがいはあった
下見の段階で 
殆どの木が刈り込み
周りを高い樫の生垣で囲まれ
その樫塀も分厚い
大木が多いので昼間でも薄暗い
木の下は笹で一面覆われていた
その為に
表側は緑がぎっしり隙間なし
裏側は殆ど枯れている
幹もかなり痛んでいた
裏側の樹皮はかなり剥けて 芯材がむき出し
特に高野槇とカヤが痛んでいた

全ての木を一旦透かして
光と風を通し
笹は全て刈り取った
樫塀は少しずつ薄く
それをずっと繰り返しいた
最近は現状維持と透かしで広がった木を少し詰め加減で剪定している

弱っていた高野槇とカヤは深い剪定を控えて
墨汁と日本酒で芯を守り
軽めの剪定で緑を多く残し
樹勢を回復させる方向で進めた

今日しみじみと見たら
樹皮がだいぶ復活してはいたがまだまだ
こうゆう育ちの遅い木は復活にも時間がかかる
でも上手く出来たものでこんな木は芯が堅い
芯が柔らかい木では樹皮が囲う前に芯が弱ってしまう

42年

42年

42年

まだ当初から半分位が復活したのかな
完全に樹皮が覆うのにあと50年・・・かな
それだって私が引退して
次にこれらの木を剪定する人が
私と考え方が違ったら・・・
まっ そうならない事を願うばかり・・・

施主が代替わりしたら・・・
と 思う


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