2021年09月16日

そのまま行けばよい

今月1日からあるお寺の剪定に来ています
特に今年は雨が多くてやっと昨日で境内の剪定は終わりました
まだお墓にある木の剪定や伐採があるのですが・・・

ここのお寺はお参りに来る人がとても多いです
住職が色々な場でお寺にお参りに来る意味とか作法とか話してくれます
それが檀家さんによく伝わっています
とてもいい関係だと思います

私達にも声をかけてくれる人がとても多いです
その中の一人の方が私に言いました
「モミジの剪定ってこんな風にするんですか?」って
そのモミジの写真がこれです

そのまま行けばよい

その人の言ってる意味が私にはよくわかります
「これでいいんですか?」って意味です
このツンツン跳ねているのを切らなくていいんですかって意味です

私はこうしますって少し話しましたが
私はそうゆうのを説明するのはとても苦手です
ってか これじゃダメだろうって思ってる人に説明するのはとても面倒です
理解してもらえなくてもいいです

植木屋のジレンマって言うか
私のジレンマですが
このモミジの剪定を見て
これでいいんですかって思う人の方が圧倒的に多いと思います
100%近いと思います

このツンツン跳ねたのを切り懐を抜けばモミジはとっても綺麗に見えます
常に私は書いていますが
私の目指す剪定は徒長枝の出ない剪定です
その時だけ綺麗に見える剪定を私は考えていません

仮にこのモミジを綺麗に剪定したとします
するとすぐに徒長枝が出ます
もっと涼しくなってからしても
翌年には徒長枝が出ます
その徒長枝を切ると切った所が太くなり
また徒長枝が出やすくなります
そうなると簡単には直りません

このジレンマは今でも辛い時があります
人にどう見られるか???
自分の仕事を評価してくれるのはお客様です

若い時にはそのジレンマに耐えられずに
綺麗に剪定した事もあります
自分の道を貫くか、流されるか???

長渕だっけか???
振り返らずに そのまま行けばよい
風に吹かれても 雨に打たれても~~~~


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Posted by ひがし at 23:34│Comments(0)剪定ひとりごと
 
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