2019年10月28日

自然樹形の五葉松

この五葉松を初めて剪定したのは かれこれ20年位前だろうか
ご主人が気に入って買ってきた物だった

株立ちで 枝は立ち上がっている
ちょっと珍しい五葉松だと思って買ってきたそうだ


確かに今まで見たことのないタイプの五葉松だった
これを普通目にするような五葉松にはするなってご主人に当初から言われた
私も初めての経験だった
はっきり言ってそれまでの常識と全く違う剪定
混んだ枝を透かす感じで古葉は引かず
切り透かし

なので手間はいくらもかからない
そして毎年剪定する必要もない2、3年に1回で十分

ただ今回は4,5年空いてしまった
ここのご主人は下枝はいらないって考えの方で
そこまで切るのって位に下枝を落とす

今回は下枝が無くて上の方に太くなった枝がびっしり
切った切った 剪定屑が2トン車一台出た

ここのご主人は盆栽も好きで凄い盆栽をたくさん持っていた 
それも独特の考え方で針金は全て外して
ハサミで作る
そして下枝はいらないって言う 

盆栽の常識なんて全く気にしない
私の剪定を物凄く気に入ってくれて
かなり高価な盆栽を剪定しろと言う


私もここのご主人の影響をかなり受けている
松の枝を無理に下げるなんて殆どしなくなった
一長一短はあるし 好き嫌いもあると思うけどね (笑)
枝を下げてきちっと作りたいご主人の所ではそうしますよ (笑)
ケースバイケースです


  


2019年10月21日

神 (じん)

イエス・キリストの話でもなく
ナメック星人の話でもありません

枝や幹の一部分が枯れることによって、樹皮が剥がれ白色の木質部分が剥き出しになることがある。こうなった部分を、枝で起こったものを神(ジン)、幹で起こったものを舎利(シャリ)と呼ぶ (ウィキペディアより)

先日のブログの北山台杉にもその神があります
その台杉の下を掃除していた新人君が
「この枯れてる枝切っちゃっていいですか ?」 って聞く
慌てて私
「ダメ ダメ ダメ !!!!!」
焦った 冷や汗ものだった
もし切られてしまったらと思うと・・・・・

「よく聞いてくれた」 と褒めておいたけど
当の本人は私の慌てように相当驚いたようだった

何も考えなければただの枯れ枝
切るのが当然
だけどこんな古い枯れ枝が切られずにある
それに違和感を感じて聞いたのだと思う

今まで何人もの新人君がこの枝を見たと思う
しかし誰も切らなかったし 聞きもしなかった
私が前もって言ったのだろうか・・・・
チョット記憶がない
多分予め注意したのかもしれない

今回の新人君は8年の経験がある
こうゆう事を注意したら逆に失礼かもしれないなんて変な気持ちがあったのかもしれない
でも本当に聞いてくれて良かった







  


Posted by ひがし at 23:38Comments(0)手入れ・管理ひとりごと剪定

2019年10月18日

北山台杉

先日から大きなお屋敷の管理にお伺いしてます
そこに立派な山採りの北山台杉が3本あります (山採りと言うかは不明)

畑で作られた園芸品種の北山台杉とは全然違います
いいです
なんとも言えない位いいです
もちろん値段も園芸品種とは比較になりません

古い木なんので毎年剪定していません
去年も色々あって剪定しませんでした
2年空いてしまいました


私は植木の剪定で北山台杉が一番難しいと思います
これと対峙していると
自分の未熟さをしみじみ感じてしまいます
「お前が触るのは100年早い!!!!。」って笑われているようです

10数年前に京都のしょうざんで見た北山台杉の剪定
あの剪定が忘れられません
去年またしょうざんに行ったのですが
多分業者が変わったのかと思います
手が違います

弊社にも先日から新人君が来てくれています
彼は実務経験8年の若者
彼の勤めていた植木屋さんでは刈り込んでいたそうです (笑)
さすがに刈込の北山台杉は今まで見たことありませんでしたが
うまいと思える剪定になかなか出会えません
取り木から立木を立てていたり
切り過ぎて幹が太くなれずに超細い木だったり
そんなのが多いですが
そんな剪定をしている人達からしたら
北山台杉は超簡単な植木なんでしょうね (笑)
刈り込んでる人に
「北山台杉の剪定は難しいですね。」って言うと
「え~~~~ これが難しいの????」 なんて言われて笑われるでしょうね (笑)

まっ そなん人達を相手にしていてもしょうがありません

ビフォーアフターです
ビフォーの写真は真ん中の頭だけ剪定した後の写真です




  


Posted by ひがし at 23:26Comments(0)手入れ・管理日々の仕事剪定

2019年10月11日

備えあれば患いなし

私はいつもわけし達に「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
切り過ぎ、出来過ぎ、良過ぎ、etc. なら足りない方がいいって言ってます

しかし 今回の台風・・・
これの対策を思うと
過ぎてる位でいいと思う

先日の台風15号で倒れた木の伐採の時も安全対策はやり過ぎくらいが丁度いいと思った
安全管理に関しては過ぎていい

植木畑の伸び過ぎた木は先日枯れてもいい位に切った
今日は4か所の畑を見て
それでも危険と思えるものがある
植木の剪定ごみ
これが風に飛ばされてご近所に迷惑をかけたくない
取り合えず ユンボでそのごみに土を掛け飛ばないようにする

絶対は無いけど少しでも対策をしておきたい

東造園迷言集 安全管理にやり過ぎは無い (笑)


昨日のブログに窓ガラスの飛散防止フィルム
せがれが昨日買いに行った時点で
透明のは無し
誰も考える事は同じですね
柄の入った高価な物しかなかったそうで
チョット窓から外が見えなくなってしまったけど
それでいいと思う
いつも私に頼っていたせがれが自分で全てやった
それだけで充分
何も言う事は無い
  


Posted by ひがし at 17:18Comments(0)ひとりごと