2017年02月05日

捨石

日本庭園には捨石とゆう言葉があります

辞書で調べると  日本庭園で、風趣を添えるために所々に配した石。景石

景石と同じ意味となっている







自分なりの解釈では少しイメージが違うかなって思います

私は本当に捨石は捨てる

余計な計算をしない

全く経験の無い者にもやらせます

好きなようにそこに捨てておけ・・・って (笑)

自分がやると計算しすぎてしまう




そんな石は時間の経過と共に味が出る

天端を平らにきちんと据えたような石は

その時はまとまって見えるようだけど

作り物にしか見えないし

面白味も味も無い

可能性も無いと私は思っている

もちろん異論もあるだろう




以前超忙しい時に友人が連れて来てくれた彼の修業先の先輩の東京の植木屋さん

私の石組を見て

石は天端を平らに据えるんですよって私に言った

この若造が・・・・って思ったけど

なんで??? って来たら

甲府の○○寺に庭は全て平らです・・・ って

お前な そこのお寺以外見た事無いのか??? って話です

くだらなくてそれ以上は私はいいません

人それぞれですよ とだけ言っておきました




天端を平らに据えるより捨てる方がはるかに難しいです

まだまだ自分で納得するものは出来ません

石は面白いです




ここの現場は立石が一つ欲しいとのご主人のご希望もありましたので

青石を立てましたが

私は立てるのも余り好きではありません

転がったような立石は好きです

動きがあります




ここの現場はここで一旦終わり

あとは秋か 来春の楽しみにとっておきます (笑)


  


Posted by ひがし at 22:21Comments(0)日々の仕事