2023年12月27日

程よく

今日も同じ現場
結構大きい現場なので もう今日で10日目
3時のお茶の時に奥様に言われた
「東郷さんは程よく手を抜いてくれるから助かります。」って
びっくりです
植木や庭の事など全く関心が無いと思っていたのに
よく見てるな~~~って
奥様はここのお宅の娘さんで庭は先代が造ったもの

なんか昨日こだわりなんてブログを書いた自分が恥ずかしい
確かに昔から比べるとかなり手を抜いている
昔は松の古葉が1本残っているのさへ気になっていたけど
今じゃ全然気にしない
届かない古葉なんか全く手つけづに残っている
刈込は全てバリカン
葉の柔らかい物はバリカンの後に刈込ハサミで軽く手直しはしているがその程度
お金を払うお客様の気持ちも考えなくてはいけないと思う

大体バリカンを初めて使った時も超忙しくて使ったけど
これで俺の植木屋人生も終わりだ・・・・なんて思った(笑)
今じゃバリカン無しの刈込みなんて考えられない
1軒だけバリカンは嫌だと言うお宅がありそこはハサミで刈っているが
結構しんどい(笑)
バリカン無しには考えられなくなった

私がまだここのお宅にお世話になる前に
他社が造った井桁を組んだ小庭がある
そこには元々四ツ目垣が作られていた
だいぶ弱ってきたので作り直してほしいといわれた
それもプラ垣で作ってくれと言う
その当時まだプラ垣は出始めで私は嫌いだった
竹垣は竹で作るから竹垣だろうと思っていた

それが今じゃ竹の竹垣を作って欲しいなんて依頼を受けると
プラ垣の方がいいですよなんて勧めている
それでも竹でとか言われると頭が固いな~~~なんて思う(笑)
ただ支柱はアルミを使わない
そこはこだわっている(笑)

まぁ 程よくこだわるのがいいね



他社が組んだ井桁
裏が正面になってるって突っ込まないで (笑)
石は伊予
いい石だね
  


2023年02月17日

42年

先日からお伺いしている現場
独立した翌年からお世話になっている
42年・・・
42年前をいまだに良く覚えている
かなり大きい現場だったし
やりがいはあった
下見の段階で 
殆どの木が刈り込み
周りを高い樫の生垣で囲まれ
その樫塀も分厚い
大木が多いので昼間でも薄暗い
木の下は笹で一面覆われていた
その為に
表側は緑がぎっしり隙間なし
裏側は殆ど枯れている
幹もかなり痛んでいた
裏側の樹皮はかなり剥けて 芯材がむき出し
特に高野槇とカヤが痛んでいた

全ての木を一旦透かして
光と風を通し
笹は全て刈り取った
樫塀は少しずつ薄く
それをずっと繰り返しいた
最近は現状維持と透かしで広がった木を少し詰め加減で剪定している

弱っていた高野槇とカヤは深い剪定を控えて
墨汁と日本酒で芯を守り
軽めの剪定で緑を多く残し
樹勢を回復させる方向で進めた

今日しみじみと見たら
樹皮がだいぶ復活してはいたがまだまだ
こうゆう育ちの遅い木は復活にも時間がかかる
でも上手く出来たものでこんな木は芯が堅い
芯が柔らかい木では樹皮が囲う前に芯が弱ってしまう







まだ当初から半分位が復活したのかな
完全に樹皮が覆うのにあと50年・・・かな
それだって私が引退して
次にこれらの木を剪定する人が
私と考え方が違ったら・・・
まっ そうならない事を願うばかり・・・

施主が代替わりしたら・・・
と 思う
  


Posted by ひがし at 22:59Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2023年02月02日

なぜ紫陽花が嫌いなのか

今日の現場は昨年からお世話になっている現場
紫陽花が好きなのか沢山植わっている
紫陽花って花が咲いている時はそれなりにいいとは思うが
後が悪い
花は落ちないで枯れてまでも付いている事がある
落葉時期も葉が黒くなって残っている時がある

奥さんかご主人がそんな紫陽花をぶつぶつに切っていた
去年 花の咲きが悪いと言うので
あまり切らない方がいいですよ とアドバイスしておいた
でも大きくなっちゃうと言われたが
我慢して下さいと伝えておいた

少し邪魔の所を切られはしたが
だいぶ我慢してくれた



変な所から切るとそこから下が枯れる事がある
そんな枯れ枝を元から切り
少し残っていた花柄や黒くなった葉を落とし
完全に直りはしないけど
だいぶ良くなってきた

紫陽花の咲く時期はテレビ等で取り上げられ
多くの人はその時期にしか気に留めない
冬の紫陽花は目に入らない
人間の目ってよく出来たもので
不思議なくらいに見えない

植木屋は冬の紫陽花もそれなりに見せなくてはならない
植木屋がきちんと手をかければなんとかなる
ただ勝手にぶつぶつに切られた紫陽花は直しようがない

紫陽花を植えたい人に少しアドバイスを
何本か植える時は思いっきり間を空けてください
こんなに空けていいのって位空けてください
それだって大きくなったらぎゅうぎゅう詰めになります
剪定はあまりしないで邪魔な所を切る程度
花柄を切るだけで十分です
ってか それ以上は切らない事です
  


Posted by ひがし at 21:56Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2022年12月01日

植木屋の手が変わる

京都のフェイスブック友達の植木屋さんが
今日 ある有名庭園の管理について酷いってフェイスブックにアップした
アップした写真を見ただけで
えっ!! って思えるほどの酷い管理
剪定と言うより伐採に近いような超思い切った剪定
ある事情で植木屋が変わったそうだ
どんな事情かはわからない
しかし あれでは酷すぎる
施主から強剪定の指示があったのか?
いやいや仮にあったとしても
それは止めた方がいいって言うべきだと思う
一言でいえば
余りにもレベルの低い植木屋に依頼してしまった

手が変わると庭も変わる(東造園迷言集より)
今の現場で今日は五月の刈込をしたけど
その刈込だけでも手が変わると全然別の庭になってしまう
もみじなんかもその典型だろう
全く違う庭になってしまうだろう
ここの庭のモミジは全て実生
それも殆ど剪定していない



京都の話に限らず
施主がどう思っているのか
植木屋はどこに依頼しても同じと思っている人が多い
京都のその庭園の施主もそうじゃないのかな
と 私は思う
植木屋のレベルってピンキリで物凄い差がある
私の仕事とシルバー事業の仕事を同じと思ってる人さへいる
シルバーより値段が高いっていう人さへいる
冗談じゃねえよ
じゃシルバーにやってもらえって話です
ただ何もわからない人には同じに見える
そうゆう人を相手にしていても時間の無駄です

今剪定作業に行っている現場
そこのご主人が言ってくれる言葉がありがたい
「東郷さん、無理するなよ。身体を大事にしろよ。」
「東郷さんの造った庭だ、好きなように管理してくれ。」
「東郷さんがいなくなったら この庭は終わっちゃよ。」って
私もこんな大きな庭を造らせてもらって
管理も好きなように任せられてもらって
ありがたいです
庭ってそうゆう物だと思う
造ってからもずっと管理する
造園と管理は一体です

ただもう一ヶ月近く作業しているけど
全て任されているが
全て丁寧な仕事をしている訳ではない
抜くところは手を抜いてる
ってか急所だけしか押えていない
大きい庭ってそれでいいと思う
そうしないととんでもない手間賃がかかってしまう


京都の名園となれば歴史が違いますから
造った人と管理する人は当然違う
ただそれでも庭の心を知って管理が出来る
それが出来てはじめて庭師と言えると思う
私は自分を庭師なんてとても言えないし
そう言えるレベルにもなっていない
しかし いつか庭師と言えるレベルになりたと思う  


Posted by ひがし at 23:06Comments(0)手入れ・管理ひとりごと剪定

2022年11月18日

北山台杉の剪定

昨日の午後から
昨日のブログの現場の別邸の管理
とにかく大きい現場
そこにひときわ目立つ北山台杉
かなり大きい木です
木登りして剪定しないと懐の手入れが出来ない
木登り出来る北山台杉って少ないです
この辺ではまずお目にかかれません



北山台杉の剪定は難しいです
私は一番難しいと思う

私が初めて北山台杉を見たのが
東京での修業時代45,6年前です
とにかく茨城には無かった
初めて見る木です
この独特なスタイル
なんて格好のいい木なんだろうと思った
東京でもまだまだ珍しかったです
そんな大きい木ではありませんでしたが
値段を聞いてまたびっくり
先輩がこのクラスで5,60万するぞって教えてくれました
その当時の自分には信じられませんでした

剪定はその現場の責任者
私には全くやらせてもらえません
当然ちゃ当然です
修業時代一度も剪定したことがありませんでした
見る限りではさほど難しいとは思えませんでした

独立後
茨城でも段々増えてきました
当然剪定する機会も増えます
立ち木も難しいけど なんとかなる
けど
取り木は難しい
私には手も足も出ません
本やネットで調べても納得出来る答えはありませんでした

京都へ旅行に行っても
北山台杉の剪定が一番気になります
はっきり言って これは上手いと思える台杉に出会えません
そんななか しょうざんの剪定は違った
あっこれだと思った
そのしょうざんの剪定を
とにかくまねる
今でも目を閉じるとその理想の姿が浮かびます
一歩でもその姿に近づけるように

しょうざんへは2回行きましたが
2回目は手が変わっていた

本当に酷い剪定ばかり
取り木から立ち木を立てるもんだから
曲がった立ち木 それも本数が多過ぎが多い
取り木は全部切ってあったり
そんな剪定をしている人達は違和感を感じないのだろうか
あれでいいと思っているのだろうか
  


Posted by ひがし at 23:06Comments(0)手入れ・管理

2022年10月09日

北側のつつじ

腰を痛めてここ暫く休んでいます
だいぶ良くなりましたが 現場に出るのはまだきついです
色々書きたいブログネタは多いのですが少し書こうと思います

先日のブログ『毒虫』で書いた北側のつつじの植栽について
それと殆ど同じ現場がありました
そこは新興住宅地の中で
数年前に剪定にお伺いしたお宅から
チョット自分では手に負えなくなったので剪定してほしいと春に依頼されたのですが
半年過ぎて先日剪定してきました

そこは真北につつじが植わっています
生垣の下で家も『毒虫』のブログの家より近いです
そこのつつじに全く問題はありません
本ではつつじは陽樹のくくりです
本を書いている殆どの人は残念ながら現場の人間ではありません
誰か有名な学者さんが書いた文献をみて陽樹としているとしか思えません
最初に有名な学者さんが書いたのがまかり通っているのかと思います



ここの住宅地の生垣はネズミモチに統一されています
ネズミモチ・・・・かよ~~~~って感じです
ネズミモチは強い木ですがもうこれからの時期は芽は出ないので
強剪定は出来ません
道路にあまり出したくないので横は強めに切るしかありません
その分天端は軽めに刈り込んでいます

今から40年以上前
私の修業時代の東京で実はこのネズミモチの生垣ってとても多かったんです
私のバイブル的な書である上原敬二先生の本の中でネズミモチを大絶賛しています
その影響なのかと思います
しかしネズミモチは華もなく とても地味な冴えない木です
だんだん紅カナメモチの人気が出てきて
いつの間にかネズミモチの生垣は無くなってきました
紅カナメモチも病気に弱くて段々無くなっていきますが・・・

ここの住宅地の全体的な設計は某有名大学の造園科の教授です
昔のネズミモチのブームと衰退を知らないのかと思います
ってか 上原敬二先生の本を読んでなのか
歴史は繰り返されます

私的にはカシや金木犀の生垣とかと比べればいいですけど
余り好きではありません
何年か前にあるガーデンデザイナーの仕事をした時に
彼はネズミモチ大好きだと言います
ってか彼の生垣は凄いです
ネズミモチ・金木犀・カシの混ぜ垣
その中になんとタブノキまで植えます
それもギッチギチ
はっきりいって出来上がった時の事しか考えていません
その後はどうなってもいいとしか言いようがありません
こんなに植えていいんですか?? って尋ねると
いいの いいのって言います
今どうなっているのか???
凄いことになってると思います
彼とは今は全く付き合いがありませんが
いまだにあんな生垣を作っているのでしょうか???

話を戻しますが
ここのお宅は旗竿地です
はっきり言って庭も狭いです
家の前3m位の幅の庭
それと旗竿の竿部分が2.5m位の幅
そこに植栽されてます
それもエゴノキ・ヤマモモ・シマトネリコ・姫シャラ・ソヨゴ・ネズミモチ等々
考えられません・・・
この5倍の面積の庭が必要です





上の2枚の写真はエゴノキの剪定が終わった所です
剪定前の写真は撮り忘れましたが
凄かったです
エゴノキも余り切らない方がいいです
前に剪定したときに一番太い幹を元から切り
そこから出たひこばえで作り直しましょうと言ったのですが
そのひこばえは毎年全て切っているそうです
・・・・・
今回のような強剪定をすると
胴吹きと徒長枝がたくさん出ますが
どうにもなりません
その場しのぎの剪定しか出来ません

しかし
その剪定を見た
お隣の奥様が
「あなた剪定お上手ね~ うちのも剪定して頂けませんか。」と言われました
でも先客が閊えているのでお断りするしかありません
後日反対側のお隣からも電話を頂きました
「うちの剪定もお願いしたいのですが・・・」って
断るのは忍びないのですがお断りするしかありません
毎年行っているお客様が優先です
これは絶対外せない私の信念です
  


Posted by ひがし at 22:52Comments(0)手入れ・管理ひとりごと剪定

2022年09月14日

毒虫

昨日スズメバチと勝負しました
私のKO勝ち (笑)

生垣を刈り込んでいたら突然目の前にハチの巣
びっくりしました
キイロスズメバチより少し小さい感じで攻撃性はあまり強くありません
巣も小さいし なんだか勝てる気がしました (笑)
勝つには勝ったものの
もし負けたらと思うと もうやめておこうと思います
最悪死ぬまであるわけで怖いです

庭の仕事をしていると危険はいっぱいです
蜂はもちろん 蛇だって毒蛇もいます
カエルにさへも毒があります
土の中にもいろいろな菌がいます
そして私達植木屋の一番身近にいるのが毒虫
その中でもイラガとチャドクガ
痛いのと痒いのです (笑)
これにやられて植木屋の道を断念する若者もいます

ところが今年はイラガはいたけどチャドクガは全くいません
陽気のせいなんでしょうが
私の植木屋人生で初めてです
今日の現場に椿があるんですが
超久しぶりに透かしの手入れが出来ました



このチャドクガって奴は
年に3回湧きます
生きている幼虫はもちろん 成虫になった後の脱け殻でさへ痒いです
チャノキや山茶花、椿等に多いです
稀に梅、シャラ等にもつきます
これの痒さは経験した者にしかわかりません

だいぶ前ですが超有名設計事務所の仕事をした時
駐車場から玄関へのアプローチの植栽は何がいいですかと聞かれ
家から見ると北側になりますが周りは道路でその先は畑
私はつつじを勧めました
つつじは陽樹のくくりですが
私は半日陰くらいの方があまり密にならなくていいと思っています
設計はえ~~~~って言います
こっちは北側ですよ 椿か山茶花じゃないですか って言います
それじゃ初めから2択かよって話です
私に尋ねる必要はないでしょう
私を試したんだと思います
私がどのくらい勉強しているかって
毎日通るアプローチの脇に椿や山茶花は毒虫がつくのでやめた方がいいですよと説明しました
納得してもらえたと思っていましたが
出来てきた図面には山茶花・・・・・
この人にはいくら言っても無駄だと思いました
日陰には椿か山茶花と思い込んでいます
本だけの知識です
本にはそこまでしか書いてありません
チャドクガがつくので植えない方がいいですなんて書いてある本は皆無です
消毒すればいいだろうってな考えだと思いますが
虫だって馬鹿じゃないです
人に見つからない所にいます
チャドクガの毛は風で飛びます
近くを歩くだけでも痒くなります
痒くなって気が付きます
それから消毒しても間に合いません
その後 そこの現場の脇を通ったら山茶花全て伐採されてました
植木屋が山茶花がいいですよって勧めたくらいの話になっているんでしょうね

施主も茨城弁のおやじの話より
超有名大学卒の設計士の話の方を信じます
馬鹿にされたものです
本の知識しかない人の方が上にみられるんですよ

造園科のある高校の先生が生徒に言ったそうです
君達 ここで勉強していけば そこらの植木屋より余程多くの知識が得られるよって
これも随分馬鹿にされたものだ
町の植木屋さんは本なんて読まないと思っている
経験と勘だけで勝負してると思ってる
学校へ行ってきた見習いは生意気な奴が多い
私より知ってと思っているんだもの無理はない・・・

東造園迷言集より
本の中には現場に無いものがある
現場には本の中に無いものがある
逆もまた真なり (笑)
  


Posted by ひがし at 22:56Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2022年08月02日

夏の剪定

今日の現場は近くのお寺
隣に保育園がある
そこの保育園に大きいコブシとシイノキがある



3,4年毎に強剪定を冬にしている
今回はお盆過ぎにして欲しいと言う
でも私はしません
この時期に強剪定をすると間違いなく弱ります
最悪枯れます

うちでよく通る道沿いに
とても大きい高野槇があります
もうしばらく剪定はしていませんでした
何月ころだったか 確か5,6月頃でしょうか
とってもきれいに剪定してありました
私の目から見ると
少し切り過ぎと思いましたが
剪定の技術は見事です
手間もかなりかかっていると思います
でも
高野槇とゆう木は余り透かされるのを喜びません
今日見たら
茶色い枝や芽が目立ってきました
最悪枯れるかもしれません

40年以上前の20歳を過ぎた頃の自分の仕事を見ているようです
自分の技術を認めさせたい一心
それにしゃかりきになっていた頃です
自分の剪定は日本一だ
誰にも負けない
なんて鼻息の荒い頃です
恥ずかしい
見た目は物凄く綺麗だけど
何も考えない
ただ綺麗にするだけ

若い時の仕事はとかく独りよがりになりがちです
こんな時期にはいくら注意しても聞く耳を持ちません
多分あの高野槇を剪定したのもそんな若者だと思います
枯らして気が付くのか
早く気付きなさい
それに気付いて本当の植木屋人生が始まります
  


Posted by ひがし at 22:24Comments(0)手入れ・管理剪定

2022年06月25日

五月の刈込

この時期は五月の刈込の時期で
来年花を咲かせるのと木の大きさを保つには今が最適です
その中でも今の現場は桁違いで
五月の本数1,500本以上
市場の五月を回しで全部買ってきたのが3回
他の業者からは大ひんしゅくでした
けど 最高に気持ちいい買い物でした(笑)

しかしこの刈込も半端ないです
ここの現場の刈り方は写真のように少し特殊で平らに刈るのとは違い
手間がかかります





今はバリカンで刈るからいいけど
昔は 全て手刈り
ここのお宅はここ以外にも2か所庭がありました
五月の刈込だけで何人手間かかったか・・・・

バリカンに感謝です・・・(笑)
  


Posted by ひがし at 22:53Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2022年02月14日

五月の古木

超久々の更新になります
直前の投稿が去年・・・・ 12月30日・・・ 超びっくり

そして今日の投稿が先日ネタ 先月29日の話 (笑)

それはさておき
その日の現場の庭はもうかなり古い庭です
昔の庭って五月が多いんですよね
五月って日本庭園の定番ってくらいに多いです

しかし最近人気はありません
私も最近はあまり植えません

ここのお宅の五月は古くて懐の枯れ枝を触っただけでボロボロ折れるくらいです
いいですね
とってもいい
やっぱ定番て
定番になるにはそれだけの理由があるんですね
五月を見直しました




  


Posted by ひがし at 22:23Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2021年12月31日

年の終わりに思う事

昨日で仕事納め
昨日の午前中は3年振りに剪定依頼を受けた赤松
3年空くと凄い事になってます
懐枝は全て枯れて 枯れ枝と赤葉ばかりです





松は比較的寒さに強い木ですが
この時期にこの木を普通に剪定すると
かなりスカスカになってしまい
木は弱ります
最悪枯れてしまいます
春の方がいいですよと依頼を受けた時に言ったのですが
ご主人は出来れば年内にして欲しいと言います

わけしには切るのを極力我慢しろ 我慢しろとしつこく言います





かなり我慢をしました
樹皮をむく事もしません
本来2人手間かかる木ですが
2人で午前中で終わりました
いいのか? 悪いのか半分で終わりました


午後からは自宅のかどにある赤松
これが今年はだいぶ弱っています
古葉が全て赤くなり 殆ど枯れ木状態
赤葉を全てとるだけの作業です
それだけで何とか見られるようにはなりましたが酷い状態です



去年の暮れに撮った写真がありました



全然違いますね
なぜ?????? です

なぜだと思います
これは前にも経験しました
ここは西日を長い時間、強く浴びる場所で
実は以前もこんな風に弱ってしまいました

去年は根の周りを掘ってネニサンソ等を埋め保水性と排水性を向上させ
幹巻きを新しくして
夕方日が陰ってから幹と葉に水をかけて
熱を冷ましました
そのかいあって
樹勢は回復しました
それに油断してしまい
今年は水かけをさぼってしまいました
それの結果だと思われます


午前中の松の剪定を抑えたのは
以前 何年も剪定していなかった松を普通にせんていして弱らせてしまった
そんな経験を何度かしてしまいました
午後の松もそうですが
失敗をいい方向に替えなくてはいけません

経験値とは失敗した数でR
(東造園 迷言集より)

年の終わりに思う話ではなかったですね
年末の出来事でした(笑)(失礼しました)

来年もよろしくお願いします。
  


Posted by ひがし at 17:09Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2021年12月27日

青天を衝け

大河ドラマが昨夜終わった
おもしろかった!!!
渋沢栄一氏の生き方が素晴らしい


今回一番書きたいのが
ドラマでは敵役的に描かれた
三菱の創業者 岩崎弥太郎氏
私は氏の残した業績・・・・
ってか
庭・・・
東京の大名庭園を買って
荒れた庭を整備した
これって
私的には最高の業績で
氏がいなかったら
東京の大名庭園は残らなかったと思う
金の力に物を言わせて買いあさった・・・・
訳じゃない!!!!
庭が好きだったのが一番だと思うけど
文化を守った!!!
決して大袈裟な話ではないと思う

京都に對龍山荘という明治時代の名園がある
これをニトリが買ったそうだ
ニトリ素晴らしい
ニトリが大好きになった
日本庭園(建物も含めて)の文化を守ってくれた

先日のブログでも少し書いたけど
日本庭園は造るのも管理するにもとにかくお金がかかる
だから敬遠されるのかもしれないけど・・・・
ニトリがどんな風に使っているかはわからないけど
迎賓館であり
福利厚生施設であり
なおかつ
一般公開してくれれば最高なんだけどな
いずれにしろ
官が守ってくれればいいけど それも限りがある
岩崎弥太郎氏やニトリのような庭を愛する企業に守ってもらうしか方法はない

私が10年以上かけて造らせてもらった庭がある
個人で持つには限界がある
それをいかに子孫が守るか 守れるか
それを守らせるのは酷だとご主人は言う
今、この庭を残す方法を模索中
私も管理を簡単に出来る方法を模索している

なにしろ昭和の大名人 故飯田十基氏の庭が残っていないという
等々力渓谷に残っている庭を観たけど
出来た当時と 石組みはそのままでも
植栽は全然違っていると思う
管理が一番大切で一番難しいかもしれない・・・
そこに掛けたお金は見えない・・・

下の写真はその等々力渓谷に残る庭です






  


Posted by ひがし at 22:01Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2021年11月04日

日陰の五葉松

昨日から近くのお寺の剪定作業にお伺いしてます
そこに五葉松があります
その五葉松があきらかに元気が無い
理由ははっきりしてます
その五葉松の上に枝垂れ桜の枝が被っています
松類は日当たりのいい所が好きです
枝垂れ桜の枝葉で日陰になり 葉水もよくありません

私は周りに影響がなければ桜や落葉樹はあまり切りたくありません
あくまで周りに影響が無ければ・・・・です
これが一番大切だと思っています
共存共栄です
かなり太い枝を一本切りました

ビフォーかアフターか写真ではわかりずらいですね
上の写真がビフォーです




  


Posted by ひがし at 22:22Comments(0)手入れ・管理

2021年08月07日

柑橘系の剪定

植木屋にとって柑橘系は嫌です
種類によっては長い棘でとんでもなく痛い思いをします

今日の現場は近くのお寺です
庫裏の玄関前に大きい夏ミカンの木があります
もう10年以上前ですが
最初の依頼が大きくなってしまったこの夏ミカンの木を小さくして欲しいとゆう事でした

こんな所に夏ミカンを植えるかなって場所に植わっていました
玄関へ入るのに正面から入れず
脇からでなくては入れない位の凄い状態でした

はっきりって柑橘系は剪定しない方がいいです
必ず徒長枝が出ます
それも切った物より太いような力強い徒長枝が出ます
しかし場所によっては切るしかありません
それもこの場所だと超強剪定するしかありません
強剪定した徒長枝には実はなりません
毎年それの繰り返しです



大抵庭を造る時は植栽は殆ど任せてもらっていますが
時々植えたい木をリクエストされる時があります
そのリクエストの数が圧倒的に多い木って何だと思いますか???

それが何故か柚子なんです
えっ????  なんでって感じです
しかし全てダメですって植えた事はありません
一度だけ 畑に植えてくれと依頼されたので植えましたが
お客様は実の事しか知らなかったみたいで
こんな凄い棘があるんですか??? って
カイガラムシがついてスス病で実は黒くなり
結局伐採してくれって事になりました
スーパーで買った方がいいって結論になりました (笑)
  


Posted by ひがし at 23:16Comments(0)手入れ・管理剪定

2021年08月05日

枝垂桜の剪定

先日のブログのお寺とは違うお寺です
松潤のドラマの撮影をこのお寺でした事もあります
田舎のお寺ってゆう設定
そんな雰囲気のお寺です

そこに苗木から植えた枝垂桜があります
今まで殆ど剪定していませんでしたが
枝が地面につくようになってしまい
今年はだいぶ剪定しました

桜切る馬鹿なんて例えもありますが
私は桜を切らない馬鹿って思っています
きちんと切って 切り口を保護してあげれば何の問題もありません

ただ夏の盛りです
切り過ぎはいけません
程々にした方がいいです

枝垂れる植木の切り方は本当に基本通りの切り方を心掛ける事が大切で
基本の大切さをいつも思います



また明日から別のお寺へお伺いします
お盆前の仕事が詰まっています
そして台風がいくつも来るみたいで
暑いのも困るけど
台風も困ります
  


Posted by ひがし at 23:20Comments(0)手入れ・管理剪定

2021年07月21日

夏の松の剪定

昨日から近所のお寺に
お盆前の剪定にお伺いしてます

今日は松の剪定をしました
私は基本的に夏は松の剪定はしません
しかし
今年は軽めに剪定してます
ここの松は例年暮れに剪定してます
昨年の暮れはある事情で剪定しませんでした
そして今年はある事情で剪定してます
ある事情ばかりですみません (笑)

なぜ夏は松の剪定をしないか????
夏に綺麗に剪定すると
松は確実に弱ります
他の木も夏には強剪定はしませんが
それでも普通の剪定はします
松だけしないと見た目は悪いです
でも
松の事を思えば剪定しない方がいいです
特に古葉は引かない方がいいです
今回は赤葉だけ引きました

私はこう言ってますが
3軒隣に松の木がたくさんある家があるますが
どこかの植木屋さんが
普通に剪定してました
植木屋それぞれ考え方が違います
私は私のやり方でやるだけです


  


Posted by ひがし at 23:08Comments(0)手入れ・管理剪定

2021年06月18日

五月の刈り込み

五月の刈り込みの適期なので
造園工事を少しお休みして五月の刈り込みをしてます
ここのお庭には五月が約1,200本植わってます
かなりの量です

今はバリカンで刈ってますから楽になりましたが
刈り込み鋏で刈ってた頃はかなりしんどかったです







写真を見ての通り丸とか四角とかに刈っているわけではないので
結構刈りずらくて手間も余計にかかります

変な話ですが
うちでは経験の浅い弟子に松の剪定はやらせますが
五月の刈り込みはやらせません
庭を造れるセンスがないと五月の刈り込みは出来ません
大きさ、深さ、結構微妙です
ここ3年植木屋経験が3年、6年の経験がある弟子に刈らせていましたが
深く刈りたい所が浅いです
今年は私が全て刈り直してます
何年かに一回は自分でやらないと気がすみません
馬鹿ですね~~~~(笑)
  


Posted by ひがし at 22:24Comments(0)手入れ・管理剪定

2021年05月30日

ヤブカラシ

松の緑摘みの現場がいくつかあり
造園現場を1週間程休みました
緑摘みの写真は全て撮り忘れ (笑)

今日は明日から復帰する造園現場の準備と植木畑の除草剤散布
ヤブカラシ等の蔓性の植物は手強い
もうだいぶ前に
ネットの情報でヤブカラシは蔓をくるくると丸めておけば枯れると書いてあった

実際の所枯れるのだろうか ????
私も何年もそれを試している
数が数だけに枯れたのもあるかもしれないが
1本も枯れたのを見たことがない

そのネット情報は読んだ人もいると思います
実際に枯れたかお聞きしたいです
ただ枯れもしないのを枯れるとも言わないと思う

実際に枯れない
私のやり方が悪いのかもしれないが
そんな難しいやり方をするのかとも思えない

モスグラフィティって壁に苔を生やす方法なんてのがあって
その通りやってみたが
全く苔は生えなかった

ネットに限らず
情報なんてそんなものだと思う
全てが正しいわけではない
いいと思えば試してみればいいし
その情報を見極めるのは自分だということだ

ただ人を誹謗中傷する書き込み
それはゼロにしたいと思う

そんな情報はなくなる事はない
増える一方だと思う
それが正しいのか確認する方法も無い

話を戻すが
うちでは蔓が切れないように地面に下して除草剤をかけている
それでも完全には枯れない
この情報だって除草剤を嫌いな人にとっては最悪な方法だろうし
誰にも彼にもお勧めはしない
もう何年もその方法で駆除しているが
減ってはいるが
未だに無くなってはいない


  


Posted by ひがし at 22:51Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2021年03月21日

施主の考え

先日ネタですが
植木の剪定の現場
今年で4年目の現場です

ここのご主人は自宅で仕事をしています
仕事も忙しそうだし
ただでさへ口数の少ないご主人と殆ど話が出来ません
話って大切だなと思う事がありました

1年目は割と私の好きなように管理しました
前に剪定していた業者が酷い剪定をしていたので
かなり思いっきり切りました
とてもご主人には喜んで頂けました
ただ笹がかなり生えているので
切りましょうかと私が言うといいですと言う
遠慮しているのかと思いましたが切りませんでした

2年目は前年と殆ど同じ感じで剪定しました

3年目(去年)は
私が剪定していたヤマモモが2本元から切られていました
生垣も裏半分切られていました
どちらも特別邪魔になる場所ではないと思います
そしてキウイとつるバラには切らないでと書かれた紙が下がっていました
そして私が狭い所に植わっていたマテバシイを許可なしに切りました
あとかなり広がっていたのでつる性の草花を結構な量切りました

今年
私が実生の何て木だかわからないのを元から切り
これもなんて木だかわからない木の枯れ枝を切ったら
「切らないで!!!」 と大きな声がしました
そこのそばがご主人の仕事場です
窓は開いていません
私が「ここ全部ですか?」 と聞いた
伝わったのか伝わらなかったのか
うんとご主人はうなずきましたが
とても怖い顔をしてました
それ以上の確認は出来ませんでした

私のしている事が気に入らないのかと勝手な判断しか出来ません
何が気に入らないのか???
伸び放題のキウイを剪定した、これは確定今年は切っていない
伸び放題のつるバラを剪定した、これも確定今年は切っていない
つる性の草花を切った事
実生を切った
ヤマモモの剪定が気に入らなかった
ご主人が勝手にどこでも構わず切っているのを切り直した
かなり広がっていた山吹を切った
アジサイを剪定した
マテバシイを勝手に伐採した
思うといくらでも出てきます
なにしろ笹を切らなくていいと言う感覚ですから
私の感覚とはあまりにも違い過ぎます

怒られた後はこれは絶対していいと思う事しか出来ませんでした
山茶花の刈り込みだけしました
マテバシイのひこばえがかなり出ていたのですが止めました



誰が植えたかわかりませんが
このスペースにマテバシイを植える感覚
絶対に理解できません
1,2年目は壁に当たらないように薄くしましたが
限界がありました
去年は元から伐採しましたが
一年でこんなにひこばえが出ました

面倒かもしれませんが
任せられないのであれば切るもの、切らないもの
どうしてほしいのか
はっきり言って欲しいです
来年私はどれを切っていいのか剪定していいのかわかりません
  


Posted by ひがし at 15:37Comments(0)手入れ・管理ひとりごと

2021年03月01日

不思議な縁

今日の現場は土浦
3年前からお世話になっているお宅です
ここのオーナーは去年転勤で外国へ行ってます
そして住まいは賃貸でお貸しています

そんなケースは以前にもありましたが
大抵の場合草だらけで凄い事になっています
土曜日に現場に行くと驚くほど綺麗にしてあります
植木もトビを切ってありました

日曜日休んで今日現場へ行くと
奥様から
東さんは矢中の杜でワークショップするんですかって聞かれました
えっ・・・・です
詳しく聞くと
以前矢中に見学に行ってその後メールが届くそうです
そのメールが日曜日に届いたはずです
それを読んで
東造園て昨日来た植木屋さんて思ったそうで
お互いにびっくりです
版築のワークショップの説明をしたら
ご夫婦共に興味があるみたいで
予定が合えば行きますとの事でした

こんな偶然てあるのか・・・
縁て不思議ですね



三年前は大暴れしていた五葉松
かなり落ち着いてきましたが
あと2年位かかりそうです
槇とか きゃらとかは早く落ち着きますが
暴れた松が直るには時間がかかります